紙芝居アニメ上映会

今回は、2022年6月25日に浜センで行われた、「浪江まち物語伝え隊」による紙芝居アニメの上映会についてです。

紙芝居作家で上映作品の監督を務めるいくまさ哲平さんは、被災で疲弊したまちの元気を引き出すには物語が必要だと思い、まち物語制作委員会を立ち上げました。いくまささんの出身地である広島では、原爆被害で資料などもなくなり、語り部もいなくなったため、民話が失われてしまっていたということもきっかけになっているのだそうです。
発足当初は福島50本・宮城30本・岩手20本で合計100本のつもりだったそうですが、福島50本を終えた後にまたまだ残っていると引き止められ、今では福島県で170本以上の紙芝居を製作し、そのうち10本を映像作品化し、全国で上映や教育用の頒布を行なってらっしゃいます。

「浪江まち物語伝え隊」は、いくまささんが製作なさった浪江町にまつわる紙芝居を、浪江町内外の人に対して読み聞かせする活動を担っています。(浪江まち物語伝え隊FB

2022年6月には、映像化された紙芝居の1つ「原爆はじまり物語『峠』」の上映会が浜センで行なわれました。
物語は震災前の浪江町にあった原発立地の計画、それに対する住民の方々の反対活動、背景にある国内外の原発をめぐる動きについて、福島県大熊町で生まれたある人物の半生を追う形で物語が展開されます。

 

上映後にはフリートークで活発な議論が行なわれました。

 

物語を記録し、今・そして未来の人々に伝えていく行為は、まちづくりに欠かせません。
「浪江まち物語伝え隊」の紙芝居は、浜センにてご覧いただけますので、来所なさった時にはぜひお手に取ってみてくださいね。

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